「働き方改革」は実際進んでいるのか?

2020年1月24日

「働き方改革」って実際進んでいるの?

企業における「働き方改革」の実態は?

 現在、政府が推進する「働き方改革」の名の下に、様々な方面で「働き方」の見直しが進められており、関連する国の動きや企業事例などがメディアでも多く取り上げられています。
 その一方で、実態が伴っていない「働き方改革」に対する批判や課題も叫ばれているところですが、「働き方改革」は、実際、企業ではどのように受け止められているのでしょうか。

必要性は感じているが取り組んでいない企業も

 株式会社オデッセイが、全国の人事部門または「働き方改革」に係わる部門に所属している方を対象に実施した「働き方改革に関する意識アンケート」の結果によると、約8割が、「働き方改革」の必要性を感じていると回答しましたが、実際に「働き方改革」に取り組んでいるのは約5割という結果になったそうです。
 必要性を感じながらも、実行できていない企業がまだ多いことがわかります。

労働時間の改善、休暇取得促進への取組みが中心

 また、「働き方改革」の具体的な施策として取り組んでいることで最も回答が多かったものは、「労働時間の見直しや改善」となっており、「休暇取得の促進」が続いています。
 「女性の働きやすい環境作り」と「育児・介護中の社員が働きやすい環境作り」という回答も多く集まり、女性を支援する施策に取り組んでいる企業も多いことがわかります。

実現にはまだまだ課題も

 また、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが、企業の人事制度の企画・運営および「働き方改革」推進責任者を対象に実施した「『働き方改革』の推進に関する実態調査」の結果によると、「働き方改革」推進上の課題として、「社外を含めた商習慣を変える難しさ」を挙げる回答が62.1%と最も多く、「現場や他部署との連携が難しい」(54.0%)、「マネジメント難度上昇への懸念」(50.3%)が続いています。

自社の現状を踏まえて適切な対応を

 人材確保や従業員のメンタルヘルス対策等の面からも、企業の「働き方改革」に対する取組みは今後も重要性が増すでしょう。
 自社の現状を見極めながら適切な対応を考えていきたいところです。

生産性の確保をしながら労働時間は実は高いハードル

 労働時間を削減、いわゆる「働き方改革」をして生産性を下げる、人件費などのコストアップを招いてしまっては長続きしません。
 経営者なら誰しもピンとくるのだと思いますが、生産性を確保しながら労働時間を削減するためには、生産効率をアップさせるしかありません。しかしそれがどれだけ大変なことかということも肌で分かっているのだと思います。
 当事務所併設の(株)グローリレイションでは、ISOの運用アドバイスやIT化支援を行いながら、業務遂行の改善や効率化のポイントのノウハウを多々蓄積できています。すべては企業秘密でオープンにできないのですが、とあるレベルの情報はヒントになるようにお伝えしたいと予定しています。

<出典:日本法令 http://www.horei.co.jp/>

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