最近よく耳にする「サバディカル休暇」とは?
「サバディカル休暇」は欧州を中心に導入が進む
先日の新聞で、求人サイトを運営する会社が、3年勤務ごとに1カ月の「サバディカル休暇」(有給)を与える制度を導入したとの記事がありました。
この「サバディカル休暇」とは、一定の長期期間勤続者に、1カ月以上の休暇を与える長期休暇制度のことで、使途は自由なのが特徴であり、欧州を中心に導入されています。
「サバディカル休暇」各国の例
(1)スウェーデン
国の制度として導入されており、労働者は有給で最長1年の休暇を取得することができます。
休暇中の代替要員として失業者を雇い入れることが定められているため、失業対策にもなっています。
(2)フィンランド
ジョブローテーション制度が長期休暇制度の1つとして導入されており、フルタイムの労働者は「90~359日」の範囲で休暇を取得できます。
スウェーデン同様、有給で、代替要員に失業者を雇い入れることになっています。使途の制限はありません。
(3)フランス
同じ企業での勤務年数が3年以上あり、かつ通算の勤務年数が6年以上で、過去6年間に当該企業で同制度を利用していないことを条件に「6~11カ月」の休暇を取得することができます。
使途に制限はありませんが、フランスの場合は無給です。
「サバディカル休暇」日本国内の例
国内でのサバディカル休暇導入事例としては、「ボランティア特別長期休暇」(リコー)、「積立休暇」(富士ゼロックス)、ディスカバリー休暇(MSD)、STEP休暇(リクルート)などがあります。
長時間労働の是正、育休取得の推進に一役
サバディカル休暇は、企業の裁量により有給にすることも無給にすることも可能であり、使途に制限をかけることもできます。
また、有給休暇を充当することもできます。
長時間労働の是正や男性の育休取得の推進などの風潮も高まりつつある中、長期休暇の1つとして導入を検討してみる価値はあるかもしれません。
<出典:日本法令 http://www.horei.co.jp/>
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