運気を磨いて良き人生を~心を浄化する三つの技法

2020年1月19日

運気を磨いて良き人生を~心を浄化する三つの技法

習慣を改め、人生の解釈を変え、人生の覚悟を定める

 多くの人が存在を信じる「運気」ですが、科学的には証明されていません。科学的には無理な気がしますが、運気とは何か、どうすれば引き寄せられるのか、気になる向きは多いでしょう。

 書籍「運気を磨く~心を浄化する三つの技法」では、最先端の科学的仮説を紹介しつつ、その本質を解き明かすべく記述されています。内容を考えるところもりましたので、かいつまんでお知らせしてみます。

運気とは

 運気とは、「直観が閃ひらめく」「予感が当たる」「好機を掴つかむ」などの現象です。
 運気を扱った古今東西の文献は、共通して、「心の状態」がその心と共鳴するものを「引き寄せる」という法則を語っています。

 このことから、良い運気を引き寄せるには、「ポジティブな想念」を持つことが必要と言えます。
 すなわち、「ポジティブな想念=良い想念」を持つと、「ポジティブな出来事=良い出来事や出会い」を引き寄せ、良い運気を引き寄せるるということです。

「心の世界」にある「5つの世界」

 我々の「心の世界」には次の「5つの世界」があり、それぞれの世界において、運気にかかわる現象が起こるそうです。

  1. 「個人的な意識」の世界
  2. 「集合的な意識」の世界
  3. 「個人的な無意識」の世界
  4. 「集合的な無意識」の世界
  5. 「超時空的な無意識」の世界

「運気」の5つの具体的事象

  • 第1に、「直観」が閃くということ。
  • 第2に、「予感」が当たるということ。
  • 第3に、「好機」を掴むということ。
  • 第4に、「シンクロニシティ」が起こるということ。これは「不思議な偶然の一致」が起こることだそうです。
  • 第5に、「コンステレーション」を感じるということ。コンステレーションとは「星座」という意味の英語です。コンステレーションを感じるとは、人生で起こる一見無関係な出来事に何かの意味を感じ、その意味に従って選択をすると、良い方向に導かれることとされています。

量子科学が解き明かす運気の正体

 時間を超えたシンクロニシティを巡り、現代科学の最先端で議論されている仮説があります。
 「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」というそうです。

 これは、「ゼロ・ポイント・フィールド」(宇宙のすべての場所に遍在するエネルギー場)に、宇宙の過去、現在、未来の全情報が記録されている、とするものだそうです。
 量子物理学では、何もない「真空」の中にも、膨大なエネルギーが潜んでいることが明らかにされています。

 量子真空の中にゼロ・ポイント・フィールドが存在し、その場に、宇宙の過去、現在、未来のすべての出来事が「波動」として「ホログラム的な構造」で記録されているというような仮説が、現在、注目されているそうです。

心がゼロ・ポイント・フィールドと繋がる

 ホログラム技術は、「波動干渉」を利用して情報を記録する技術で、角砂糖ほどの大きさの媒体に、国立図書館の全蔵書の情報が収められるほど、膨大な情報が記録できるものです。

 従って、ゼロ・ポイント・フィールドがホログラム的な構造で情報を記録しているのであれば、無限に近い膨大な情報を記録することが可能になります。

 そして、このゼロ・ポイント・フィールド仮説は、我々の心がゼロ・ポイント・フィールドと量子レベルで繋がっており、そのため我々は、そこから情報を受け取ることができ、また、この場に情報を送ることができるという仮説でもあります。

「引き寄せの法則」は合理的に説明できる

 我々の想念が、それと似たものを引き寄せるのかについても、合理的な説明がつくとされています。
 なぜなら、ゼロ・ポイント・フィールドに記録されている情報がホログラム的な記録であるならば、波動として記録されており、また、我々の脳や心の中に存在する想念も、それが量子的プロセスで存在しているのであれば、これも波動として存在しているからだそうです。

 そして、物理学の世界でよく知られているように、1つの波動は、その波動と「類似の周波数」のものと「共鳴」を起こすとされています。
 従って、我々の脳や心の中にある想念は、脳や心がゼロ・ポイント・フィールドと繋がる時、そのフィールド内にある「類似の情報」と共鳴を起こし、引き寄せを起こすと考えられるわけです。

「神」や「仏」というものの実体は何か

 「神」「仏」「天」というものの実体は何か、という問いは誰しも自らにしたことがあるのではないでしょうか。

 もし、ゼロ・ポイント・フィールド仮説が正しければ、このフィールドには、宇宙の過去、現在、未来のすべての出来事の情報が記録されており、そこに生まれたすべての叡智が記憶されていることになります。

 このフィールドに繋がることが、多くの人々が信じてきた神、仏、天と呼ばれるものの実体に他ならないと解説されています。
 そして、このフィールドに繋がる方法が、昔から、様々な信仰や宗教において、祈りや祈祷、ヨガや瞑想と呼ばれてきた諸種の技法に他ならないと指摘しています。

 こう考えるなら、多くの人々が神を信じ、祈りや祈祷を通じてゼロ・ポイント・フィールドに繋がり、良きものを引き寄せた時、「神の加護」「仏の慈悲」「天の導き」が与えられたと感じることにも、合理的な理由があると言えます。

心を浄化する三つの技法

 上述のような科学的仮説を踏まえ、運気というものの存在を認めた上で、我々の人生において良い運気を引き寄せるにはどうすればよいか、それは、次の3つの技法を実践することだそうです。

  • 「人生の習慣を改める」
  • 「人生の解釈を変える」
  • 「人生の覚悟を定める」

 なるほどと感じてしまいました。新年は三つの技法を踏まえ、より良い人生を歩みたいものです。

書籍紹介

運気を磨く~心を浄化する三つの技法
田坂広志氏 著 光文社(光文社新書)2019年10月30日発行/283頁

主要目次

  • 序話 非科学的と言われながら、誰もが信じているもの
  • 一話 「良い運気」を引き寄せるただ一つの条件
  • ニ話 「良い運気」を引き寄せる「心の五つの世界」
  • 三話 なぜ、従来の「無意識を変える方法」が効果を発揮しないのか
  • 四話 「無意識のネガティブな想念」を浄化していく技法
  • 五話 「人生でのネガティブな体験」を陽転していく技法
  • 六話 「究極のポジティブな人生観」を体得していく技法
  • 終話 運気を磨く、心を磨く

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