コストダウンのために損害保険料のISO割引活用

2020年3月31日

コストダウンのために損害保険料のISO割引活用

 ちょっと前から、損害保険料のISO割引なる制度を耳にしていて気になっていたので、本日某損保会社の支社長にお会いして話を伺った。

 まあ、リスク対策が出来ているということの評価でもって割引くようであるが、「環境対策割引」などもあるようだ。

 従前より大きな保険料を支払っている企業には、何かと割引を効かせていたようである。

 本日お会いしたのは、違う損保会社の方だが、あいおいニッセイ同和損保のISO割引が有名とのことで、都内で約20社の代理店をしている昔からのなじみの友人に電話をして聞いてみた。

 以下がその判明内容だ。

対象となる損害保険の種目

  1. 請負賠償責任保険
  2. 生産物賠償責任(PL)保険
  3. 建設工事保険
  4. 組立保険
  5. 労災総合保険
  6. 運送業総合保険
  7. 賠償責任総合保険

適用するマネジメント規格

 次のいずれかの認証を取得済みの企業に適用される。

  1. ISO9001
  2. ISO14001
  3. HACCP
  4. エコアクション21
  5. 環境プランナー報告書
  6. エコステージ

 認証をしていなくとも、準備を完了した時点でも適用されるとのこと。

 例えば、マニュアルが完備して内部監査が実施されているような状態だそうだが、もしそのまま認証しなかったらどうなるんだろうとか、余計なことが頭を過ぎった。

生産物賠償責任(PL)保険での考察

 PL法の施行以来、ほとんどの製造業はPL保険に加入していると思う。

 その金額は、大企業で、数千万円、中小企業でも数百万円の保険料を支払っているという。

 もし、ISO割引を効かせて20%の保険料削減ができたとなると、凄いことになるね。

 PL保険に、年間100万円を支払っているとすれば、20万円の割引が毎年適用されることになる。

 毎年のことになると、コスト削減効果も大きくなることだろう。

 ISO取得していながら、割引を受けていないような場合は、契約している保険会社に相談してみる必要がありそうだ。

ISOをもっと上手に使えば劇的なコストダウンも

 ISOも自分の経験だと、取得はできても、上手に運用している会社は少ないかな。

 目標管理を自社の根本課題と紐付けて運用できていないんだね。

 上手に活用すれば、もっとコスト削減効果が出るのになと感じた次第だ。

 都内の親しい代理店の友人には、もう少し分かりやすいシミュレーションをお願いしており、明確な数値が出たら、追記していこうと考えている。