“転ばぬ先の杖”として… 会社を健康にする「THP」に取り組もう!
◆「THP」とは?
「THP」という言葉をご存じですか? これは「心と体の健康作り運動」(Total Health promotion Plan)のことで、社員が不健康にならないよう、一次予防に重点を置いて会社がヘルスケアを行うものです。
健康診断では異常が認められなくても、糖尿病や高血圧など生活習慣病の予備軍となる人はたくさんいます。こうした方たちが病気になる前に予防ができれば、治療のために仕事を休む必要もなくなり長く働いてもらえますし、健康であれば仕事の効率もポテンシャルも上がってきます。
厚生労働省でも、指針(「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」)を示し、THPの推進を図っています。
◆「THP」の進め方
THPは、「計画→推進体制を整える→健康測定→健康指導→実践→評価」というサイクルを繰り返して実践していきます。実践メンバーは、次の6名です。
- 産業医:健康測定結果から、社員個人に合った指導内容・目標を作る。
- 運動指導担当者:社員個人に合った運動プログラムを作り、指導する。
- 運動実践担当者:社員に運動のやり方をアドバイスする。
- 心理相談担当者:メンタルヘルスケアを行うとともに、職場の良い雰囲気作りをする。
- 産業栄養指導担当者:社員に食習慣についてアドバイスする。
- 産業保健指導担当者:仕事と生活に合わせた健康的な生活のためのアドバイスをする。
◆「THP」に取り組もう!
THPメンバーは、それぞれ、十分な知識がある人を選ぶ必要があります。
所定の資格を有する専門の指導者を抱えていない企業のために、企業外の専門サービス機関を国が認定・登録し、その機関が企業の健康づくりを支援する仕組みもありますので、活用を検討してみてはいかがでしょうか。
積極的に取り組んで、社員がいきいきと働くことのできる職場環境作りを目指しましょう。
<出典:日本法令 http://www.horei.co.jp/>
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