賢く働くための7つの習慣で効率を超えて成果を生む(GREAT @ WORK
「GREAT @ WORK 効率を超える力」という書籍があり参考になりました。すでにお読みになった方もいらっしゃるかとは想像しますが、参考になりましたのでご紹介いたします。
モートン・ハンセン(経営学者)著
楠木 建 監訳・解説 三笠書房 2019年1月31日発行/333頁
これまでにハーバード・ビジネス・スクール、欧州最大のビジネス・スクールINSEAD で教鞭をとり、現在はカリフォルニア大学バークレー校教授、「アップル」社が運営するアップル大学教授。
著書に、ジム・コリンズとの共著『ビジョナリー・カンパニー4 自分の意志で偉大になる』(日経BP 社)など。
成果を生む決め手とは何か・効率を超える力とは
成果を生む決め手とは何か社会学者やマネジメントの専門家は、仕事の業績は人が生まれながらに持つ才能と、生まれつきの強みによって決まると説明する。しかし、才能重視の見方に異を唱える人もいる。成功を手にするには個々人の不断の努力の方が重要だ、と。
人が偉業を成し遂げるのは、「最後までやり抜く力」(グリット)があるからだという。才能と努力、それに運も、成功する人としない人がいる理由を説明してくれるが、こうした議論に著者は満足できなかった。
そこで、労働時間当たりの生産性を最大にしようとする「賢く働く」という考えを研究した。
賢い働き方について今まで提唱された数々のアドバイスを調べたが、それらは一貫性のないものだった。
いわく、優先順位を決めろ、権限を委譲せよ、明確なゴールを定めよ、部下との関係を改善せよ・・・。
本当はどうなのか? 優れた業績を上げるトップ・パフォーマーたちは何をやっているのか?
5,000人を対象とした調査研究の結果、成果を生む決め手は、以下の「賢く働く7つの習慣」であることが明らかになった。
賢く働く7つの習慣
優れた業績を上げるトップ・パフォーマーたちは何をやっているのか?
5,000人を対象とした調査研究の結果、成果を生む決め手は、以下の「賢く働く7つの習慣」であることが明らかになった。
1.優先すべきことをいくつかに厳選し、選んだ分野に大きな努力を注ぐ
「すること」を減らし、そこに徹底する少数の優先事項を厳選し、その分野に徹底的にこだわり抜くことで、自分の力を最大限に発揮できる。
2.新たな価値を生み出すことに重点を置く
今そこにある仕事を「再設計」する仕事を再設計する際は、同じ仕事量でも、無意味な活動を減らすなど、生み出す「価値」を大きくする。
3.反復練習を避け、技能を伸ばす練習を行う
「成長のサイクル」を巧みに回す結果を綿密に分析した上で、欠点の矯正に努める。こうしたフィードバックを踏まえた目的意識のある練習を、実際の仕事の中で続けると、スキルを速く修得できる。
4.自分の情熱を強い目的意識と一致させる
「情熱×目的」を強力なエンジンにする仕事に向き合う際は、「情熱」と「目的」を一致させる。そうすればポジティブな感情が持て、エネルギーが湧く。
5.他者の支援を得るために心理戦術をうまく使う
「しなやかな説得力」で勝ち抜く上司や部下、同僚などの支援を得るには、合理的思考に訴えるだけでなく、感情にも訴える。
6.会議では白熱した議論が必ず起こるようにする
会議では白熱した議論が必ず起こるようにする皆がきちんと議論し、決定事項を積極的に実行する「賢い」チーム会議を行えば、フォローアップ会議が不要になる。
7.部署横断プロジェクトに参加する場合は、どれに参加するかを注意深く選ぶ
参加するプロジェクトを注意深く選ぶ部署横断プロジェクトに参加する場合は、どれに参加するかを注意深く選ぶ。
「GREAT @ WORK 効率を超える力」主要目次
- プロローグ
- 「どんな努力にも必ずリターンがある時代」の終焉
- 「すること」を減らし、そこに徹底する
- 今そこにある仕事を「再設計」する
- 「成長のサイクル」を巧みに回す
- 「情熱×目的」を強力なエンジンにする
- 「しなやかな説得力」で勝ち抜く
- 解決を明日に持ち越さない
- 1個のプロジェクトに全力投球する
- 「スマートな働き方」から広がるプラス効果
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