「健康経営銘柄2019」に37社を選定(経済産業省・東証
従業員の健康管理を戦略的に取り組む上場企業を魅力ある企業として紹介
経済産業省と東京証券取引所は21日、「健康経営銘柄2019」に選定された28業種・37社を公表しました。
「健康経営銘柄」は、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む上場企業を、投資家にとって魅力ある企業として紹介することを通じて各社の取り組みを促すことを目的とするものです。
1業種1社を基本としつつ平均より高い企業も選出
企業の選定については、従来の1業種1社を基本としつつ、今回からは健康経営度調査により各業種で最も高い健康経営度の企業の平均を算出し、その平均より高い健康経営度である企業も選定対象としています。
今回選定された企業のうち、花王(化学)、TOTO(ガラス・土石製品)、テルモ(精密機器)、東京急行電鉄(陸運業)、SCSK(情報・通信業)、大和証券グループ本社(証券・商品先物取引業)の6社は、制度創設以来5回連続での選定となっています。
いずれも錚々たる企業さんです。
健康経営銘柄とは
経済産業省は、東京証券取引所と共同で、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を「健康経営銘柄」として選定しています。
この取組では、東京証券取引所に上場している企業の中から「健康経営」に優れた企業を選定し、長期的な視点から企業価値の向上を重視する投資家にとって、魅力ある企業として紹介することを通じ、健康経営に取り組む企業が社会的に評価され、「健康経営」の取組がさらに促進されることを目指しているとのことです。
なお、この取組は、「未来投資戦略2018」に基づく施策の一つとして実施しているそうです。選定にあたっては、経済産業省が実施した「平成30年度 健康経営度調査(※1)」の回答結果を、
- (1)「経営理念・方針」
- (2)「組織・体制」
- (3)「制度・施策実行」
- (4)「評価・改善」
- (5)「法令遵守・リスクマネジメント」
という5つのフレームワークから評価した上で、財務面でのパフォーマンス等を勘案して選定されています。
なお、今年度から、従来の1業種1社を基本としつつ、健康経営度調査の結果において各業種で最も高い健康経営度の企業の平均を算出し、その平均より高い健康経営度である企業も選定されているそうです。
※経済産業省が、国内全上場会社(3,740社*)等に「平成30年度健康経営度調査(従業員の健康に関する取り組みやその成果についての調査)」を実施。
(*平成30年8月27日時点)
健康経営銘柄の選定基準
- 1.「健康経営度調査」の総合評価の順位が上位20%以内であること
- 2.ROE(自己資本利益率)の直近3年間平均が0%以上であること 等
その他:重大な法令違反等がないこと
健康や労働安全衛生は重要なキーワード
健康や労働安全衛生は、何かあると活動がストップしてしまう重大な要素であり、「無事これ名馬」の例えからも、何もないことが実は素晴らしいことだと認識できます。イチロー選手もずっと試合に出続けましたが、その当たり前がどれだけ凄いことかです。
これからの経営においては、健康というキーワードも外さずに運営が求められるのでしょう。
参考リンク
経済産業省:「健康経営銘柄2019」に37社を選定しました
https://www.meti.go.jp/press/2018/02/20190221001/20190221001.html
東京証券取引所:「健康経営銘柄2019 選定企業紹介レポート」
https://www.jpx.co.jp/news/1120/nlsgeu000003u15j-att/20190220-2.pdf
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