今年2019年は早期に「インフルエンザ対策」始める必要あり
2019年は早くもインフルエンザ流行の兆し
インフルエンザは例年12月から3月にかけて流行しますが、今シーズンは早めの注意・対策が必要となりそうです。
厚生労働省が2019年10月4日に発表したインフルエンザに関する発生状況によると、今年は例年より早い定点当たり報告数の増加が見られており、インフルエンザ流行レベルマップを通した情報の提供の開始が早められることとなりました。
夏休み明け前後からインフルエンザによる学級閉鎖が行われるなどの例年にない状況も見られることから、同省では、インフルエンザ・ワクチンの早めの手配に動き出しています。
また、今年の国内のインフルエンザウィルスは、ヒトA型のAH1pdm09が73%、AH3亜型が17%、ヒトB型が10%。AH1pdm09は2009年に世界的なパンデミックを起こしたウィルスで、そのときは10~12月に発生のピークがありました。この点からも、今年はインフルエンザの流行時期が早まることが懸念されています。
今後の本格的な流行に備え、「インフルエンザにかからない」、そして「感染を広げない」ための対策を講じることが求められます。
感染拡大防止のための企業対策
企業においては、インフルエンザに罹患した従業員が発生した場合に備え、感染拡大防止のために出勤停止期間の基準を明確化しておくことが必要です(インフルエンザは感染症予防法による法的な就業規制の対象ではありませんので、自主的なガイドラインを策定することになります)。
一般的に、インフルエンザ発症前日から発症前後3~7日間はウィルスを排出するといわれていますので、その期間は出勤させないことが望ましいでしょう。
社内規程を確認し、必要があれば整備しておく必要があります。
すぐできる、「清掃」によるインフルエンザ対策
また、簡単ながら効果のある対策として、「清掃の徹底」が挙げられます。
インフルエンザは、飛沫感染のほか、接触感染により拡大します。机・テーブル、椅子、ドアノブ、スイッチ、手すり、エレベーターのボタン、トイレのレバーや便座等、職場で人がよく触れるところをこまめに水と洗剤で拭いて清掃しましょう。
次亜塩素酸ナトリウム、イソプロパノール、消毒用エタノールといった消毒剤の利用も有効です。
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