クールビズのデメリットへの対応

2020年1月24日

クールビズのデメリットへの対応

今年もクールビズが始まりましたがデメリットの認識も

 地球温暖化対策として、夏場をノーネクタイ・ノー上着で過ごすことで職場の消費電力を減らす「クールビズ」。2018年は、5月1日~9月30日までの5カ月間が実施期間とされています。

 言葉としてすっかり定着した感もありますが、皆さんは、クールビズの正確な定義をご存じですか?

 クールビズとは、「冷房時の室温が28℃で快適に過ごせるように、軽装で執務する」ことをいいます。
 以前は「冷房の設定温度が28℃」とされていましたが、これだと実際の室温が28℃に達しないことがあり、執務室の温度を17℃以上28℃以下と定める「労働安全衛生法の事務所衛生基準規則」と「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」に違反するため、「冷房時の室温が28℃」と変更されました。

クールビズにはデメリットも……

 環境のためにぜひ実施したいクールビズですが、生産活動を行う上でのデメリットもあります。
 少し前のデータになりますが、日本建築学会の研究により、室温28℃で執務する場合、軽装だけでは暑さで仕事の能率が落ち、経済損失につながる場合もあることがわかっています。

 具体的には、生産性を定量化しやすいコールセンターにおいて電話交換手100人を対象に生産性と室内環境に関する測定を行った調査で、室温が25℃から1℃上がるごとに、作業能率は2%ずつ低下しました。
 業務の内容によっては、さらに能率が落ちることも考えられます。

デメリットへの対応策

 クールビズの取組みは、生産活動の場で行うものですので、作業能率を下げない対策を講じることも必要です。

 そこで、本格的に暑くなる前に、建物性能や空調設備を確認してみませんか。そして、それに合わせて可能な対策を検討しておきましょう。
 冷房に換気や送風を組み合わせたり、扇風機を併用したりするだけでも、体感温度が下がり、作業能率の低下を軽減することが可能です。パソコンや照明などの発熱低減も効果があります。

 上手に対策しながら、クールビズに取り組みましょう!

<出典:日本法令 http://www.horei.co.jp/>

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