注記:管理は、工学的な管理及び手順を含み得る。管理は、優先順位(例:除去、代替、管理的な対策)に従って実施されることもあり、また、個別に又は組み合わせて用いられることもある。
解説
■箇条6.1で決定した取組み、及び6.2で決定した計画策定に対するプロセスの確立、実施、管理、維持が求められている。プロセスの確立の重要性が強調された。
■取組みの計画(6.1.4)には、既に、リスク及び機会(6.1.1)、著しい環境側面(6.1.2)、順守義務(6.1.3)がインプットされているため、必要な運用管理のプロセスが構築、運用される流れとなる。目標達成に向けての運用という点では実施計画で特定された内容によって必要に応じて運用管理プロセスが策定されることになる。
■“計画した変更”、及び、“意図しない変更”に対して生じる可能性のあるネガティブな影響に対する管理が求められている。
■外部委託したプロセスに対する管理と影響力が要求されている。但し、どのように、どこまで、管理・影響を及はすかは組織で決定できる。
■箇条3.3.4外部委託の定義の注記には「外部委託プロセスはマネジメントシステムの適用範囲内にあるが、外部組織はマネジメントシステムの適用外にある」と説明されていることに留意する必要がある。
■ライフサイクルの視点での考え方においては、組織の外部(上流・下流)に対する要求事項に関して、例えば、以下の様なSupply Chain Managementでの環境管理を考えるとよい。
■文書化した情報が求められている。
文書、記録例
「運用手順書」、「設備の運転取扱手順」、「排水処理手順」、「廃棄物処理手順」、「オフィス分別ゴミ一覧」、「各種点検記録」、「行政への各種届出」、「供給者・請負者との業務委託契約書」など。
解説
■f項の「情報及び教育・訓練を利害関係者に提供する」は、7.4「コミュニケーション」で明確にする必要がある。緊急事態におけるサプライチェーンの影響等も考慮する対象となり得る。
■a項~f項の各手順を通して、緊急事態のプロセスが機能するかどうかの確認が要求されている。
文書、記録例
「緊急事態対応手順」、「事故報告書」、「緊急事態対応手順評価記録」など。
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