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iso_sl_01 [2023/11/30 17:01] – norimasa_kanno | iso_sl_01 [2023/12/13 17:40] (現在) – norimasa_kanno | ||
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つまり、HLSというプラットフォームに、各規格をモジュールとしてプラグインすれば、それぞれのマネジメントシステムが個別に運用されるのではなく、1つのビジネスマネジメントシステムとして統合される、という発想である。 | つまり、HLSというプラットフォームに、各規格をモジュールとしてプラグインすれば、それぞれのマネジメントシステムが個別に運用されるのではなく、1つのビジネスマネジメントシステムとして統合される、という発想である。 | ||
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HLSは各規格に共通する普遍的な要求事項によって構成されている。要求事項は箇条4から箇条10までで、順にPDCAを形成している。特徴的なのは、箇条4から箇条6のPDCAの計画(PLAN)の部分である。\\ | HLSは各規格に共通する普遍的な要求事項によって構成されている。要求事項は箇条4から箇条10までで、順にPDCAを形成している。特徴的なのは、箇条4から箇条6のPDCAの計画(PLAN)の部分である。\\ | ||
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**4章 組織の状況:__組織の内部・外部の環境の把握が追加に__** | **4章 組織の状況:__組織の内部・外部の環境の把握が追加に__** | ||
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HLSの箇条6.1では、「リスク」と「機会」を特定(determine)する、とある。ここでは、「リスク」と「機会」が何を意味するかの定義が重要になる。まず、「リスク(risk)」であるが、附属書SLでは、共通用語としてリスクが定義されており、「不確かさの影響(effect of uncertainty)」となっている。「不確かさの影響」は漠然としているが、ISO31000の用語の定義では「目的に対する不確かさの影響(efrect of uncertainty on object)」とされている。 | HLSの箇条6.1では、「リスク」と「機会」を特定(determine)する、とある。ここでは、「リスク」と「機会」が何を意味するかの定義が重要になる。まず、「リスク(risk)」であるが、附属書SLでは、共通用語としてリスクが定義されており、「不確かさの影響(effect of uncertainty)」となっている。「不確かさの影響」は漠然としているが、ISO31000の用語の定義では「目的に対する不確かさの影響(efrect of uncertainty on object)」とされている。 | ||
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箇条6.1の「リスク及び機会への取組み」には、予防処置の概念が取り込まれているので、予防処置の要求事項はなくなった(予防処置の発展的解消)。 | 箇条6.1の「リスク及び機会への取組み」には、予防処置の概念が取り込まれているので、予防処置の要求事項はなくなった(予防処置の発展的解消)。 | ||
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ISO9001とISO14001の国際規格(IS)の箇条タイトルにおける前規格との相違点は、附属書SLの採用に因るところが大きい。\\ | ISO9001とISO14001の国際規格(IS)の箇条タイトルにおける前規格との相違点は、附属書SLの採用に因るところが大きい。\\ | ||
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また、箇条4.1の「課題」の特定と箇条4.2の「要求事項」の特定は、箇条6.1の「リスク及び機会」の特定を含めて一つのプロセスとして実施することも可能であり、複数のマネジメントシステム(例えばQMSとEMS)で統合して実施することも可能である。\\ | また、箇条4.1の「課題」の特定と箇条4.2の「要求事項」の特定は、箇条6.1の「リスク及び機会」の特定を含めて一つのプロセスとして実施することも可能であり、複数のマネジメントシステム(例えばQMSとEMS)で統合して実施することも可能である。\\ | ||
附属書SLでは、「手順」という用語は使用されず、代わりに「プロセス」という用語を使用している。但し、附属書SLは全てのマネジマントシステムに「プロセスアプローチ」を要求するものではない。 | 附属書SLでは、「手順」という用語は使用されず、代わりに「プロセス」という用語を使用している。但し、附属書SLは全てのマネジマントシステムに「プロセスアプローチ」を要求するものではない。 | ||
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