気持ちの良い挨拶はお客様をも連れてくる
挨拶がきちんとできる人間・組織は気分がいい
「挨拶は大切である、挨拶ができない人間や組織は評価にもならない」というような声を聞くわけですが、見渡すと、意外にも挨拶ができていないことが多いような気がします。お恥ずかしながら当社でも、まだまだそういうことがあります。
当社は倫理法人会に入会してお世話になっており、「職場の教養」の輪読を行いながら朝礼をさせていただいております。それと共に、毎週「今週の倫理」が提供されて参考にしていますが、今週は挨拶について、よく描かれている話題でしたので、シェアさせていただきます。
挨拶・返事・後始末、きちんと身に付けて、気分の良い組織にしたいものです。一瞬一瞬の行動と継続が、本当に大切だと身につまされます。
されど挨拶 ~ 挨拶はお客様を連れてくる
家庭や職場、学校、地域、どこでも挨拶は大切だと言われます。それはなぜでしょう。
「挨拶を交わす」と表現されるように、挨拶は一人でするものではありません。人が相手ではなくても、道具や場所のように必ず対象が存在します。自分から進んで挨拶をする時、そこには「私はあなたを認めているよ」というメッセージが込められています。
たとえば、業者が職場に訪問してきた時、顔なじみの親しい間柄であれば自分から挨拶するものの、そうでない人には気づかないふりをしてしまう。似たような場面は、日常生活でもよくあるのではないでしょうか。
この場合の「挨拶をする、しない」という行動には、相手のことをどのように思っているか、という心が表われています。
「相手を認めていない」「自分は認められていない」という思いは、さらにお互いの距離を広げてしまうでしょう。一方、自分から進んで行なう気持ちの良い挨拶は、相手との心をつなぎ、その場の空気をも良くしていきます。
挨拶が愛和の実践たるゆえんでしよう。挨拶によって、愛和の職場が築かれた時、その影響は会社の業績にも及びます。
70歳を越えたAさんは、退職後、思いがけず自動車修理会社に勤めることになりました。その会社は、それまで勤めていた会社とは違い、事務所は雑然とし、挨拶も交わされない状態でした。
新しい会社で、Aさんがまず始めたのが、朝一番に出社し、挨拶とトイレ清掃をすることでした。
突然やってきた70歳の新人の行動に、従業員、特に若い社員は驚きました。当初はAさんが挨拶をしても、なかなか返事はありませんでした。それでも、すべての社員に挨拶を続けたのです。
初めに変わったのは社長でした。
Aさんと同じ時間に出勤し、トイレ清掃だけでなく、その後出勤してきた社員にも、社長から挨拶をするようになったのです。徐々にAさんと社員の間でも挨拶が交わされるようになり、やがて、社員同士が日常的に挨拶をするようになっていったのです。
数カ月後の給与支給の日、Aさんは社長に言われました。
「Aさんの挨拶はお客さんまで連れてくるね」
というのも、数日前、社長の耳に「最近事務所が明るくなったね」という声が聞こえてきたのです。また、紹介で訪ねてくるお客様が増えていました。
社員同士が挨拶し合うことで、互いを認め合えるようになり、そこに信頼の輪が生まれました。業務も円滑に回り始めました。その愛和の空気から醸し出される明るさが、お客様を惹きつけ、足を向かわせたのでしょう。
その結果が業績向上にもつながったと見ることができます。どのような時にも、自分から、笑顔で行なう挨拶。それは自分一人で、今日からできる実践です。
挨拶の大切さと、その力の大きさを自ら体感したいものです。
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